顔デカおじさんのトキメキブログ

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砂糖と蜂蜜や水飴の違い

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◆どんな内容?◆「砂糖の甘味成分は蜂蜜や水飴とはちがうのか」という疑問に
出来るだけ詳しく説明します。

 

この記事を読めば甘味成分マスターになれます

美味しかったのでオススメです👍↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 甘味成分の歴史

 甘味は人間の5基本味の中でも、炭水化物(エネルギー源)の存在を感じ取るための大切なシグナルと考えられています。そのため、甘味は生まれてすぐの赤ちゃんにも快い味として認識され、乳頭のほのかな甘みがミルクの好まれる理由の1つとなっています。

 ちなみに、人類が歴史上最も古くから利用している甘味は蜂蜜です。紀元前8000年のスペインの壁画にも蜂蜜を集める人の姿が描かれており、蜂蜜は1万年前から利用されてきたといわれています。

 しかし現在は砂糖が一番使用されています。その理由は大量生産が可能なのと、

砂糖の甘味成分ショ糖が非常に高い安定性があるからです。

砂糖と蜂蜜、水飴の違い

 ズバリ、構成される成分の違いです。

砂糖の成分と蜂蜜の成分が同じですが、還元基が違います。

 還元基とは溶液中で非常に反応しやすい性質です。「メイラード反応」や「カラメル反応」を起こしやすく、温度変化によって甘味の強さが変わります。

ショ糖以外の甘味成分に還元基があります。ですのでショ糖は他の糖類に比べて他の物質と反応しずらく、甘味成分の安定性が高く、大量に使用しても安定して利用できます。

糖類の種類 

 糖類には2つの種類があります。「単糖類」と「二糖類」

単糖類が二つくっついた物を二糖類と呼びます。

単糖類

ブドウ糖(グルコース)
・果糖(フルクトース)
・脳糖(ガラクトース)
  構成 主な存在場所
ブドウ糖(グルコース) ブドウ糖(グルコース 果物、蜂蜜
果糖(フルクトース) 果糖(フルクトース) 果物、蜂蜜
脳糖(ガラクトース) 脳糖(ガラクトース) ミルク

二糖類

・ショ糖(シェクロース)→ブドウ糖+果糖
麦芽糖糖(マルトース)→ブドウ糖+ブドウ糖
・乳糖(ラクトース)→ブドウ糖+脳糖
  構成 主な存在場所
ショ糖(シェクロース) ブドウ糖+果糖 砂糖
麦芽糖糖(マルトース) ブドウ糖+ブドウ糖 水飴
乳糖(ラクトース) ブドウ糖+脳糖 ミルク

糖類の性質と甘味度

  甘味度 特性
ショ糖 1.0

甘味は安定

結晶化しやすい

ブドウ糖 0.74

反応性が高い

結晶化しやすい

果糖 1.8

反応性が高い

結晶化を抑える

保湿性が高い

吸湿しやすい

  • ショ糖は安定性が高く
  • ブドウ糖は変化しやすい
  • 果糖は結晶化を抑え,保湿性が高い

この覚え方でOKです。

まとめ

 砂糖と蜂蜜、水飴の違いは成分の違いでした。

そのため、性質も甘味度も違うので、違いを理解してお菓子作りをしましょう!