こんにちは、顔デカおじさんの嫁です!
愛犬を飼っている飼い主さんなら知っておくべき病気「フィラリア症」!
本来投薬をきちんとしていれば予防できる病気ですが、もし発症した場合、
どうすれば良いのか、治るのかどうか不安になりますよね。
本記事では、「フィラリア症の治療法」について
詳しく解説していきます。じっくり読み込んでくださいね!
フィラリア症の治療法
寄生虫というと虫下しの薬でやっつけるイメージがありますね。
消化管の中に寄生する虫であれば、駆虫はいたって簡単で、
駆虫薬を使うと便と一緒に虫の死骸が出てきます。
ところが、フィラリアの寄生部位は心臓や血管の中です。
寄生しているフィラリアを薬でやっつけると、虫の死骸は
どこに行ってしまうのでしょう?血管からは便に出てくることは
できません。たくさんのフィラリアが一気に死滅すると、
死んだ虫体は血管の中を流れ、血管の細い部分につまったり、
肺などの組織に障害を起こしてしまいます。
そのため、駆虫治療の際には呼吸器や循環器を中心とした合併症に
警戒する必要があります。
また、感染がわかった時点で心臓や血管に負荷がかかっていると
想定されるので、さまざまな投薬治療に先行して、すぐに
運動制限を開始します。
❁フィラリア症の治療法:外科手術
心臓の中に寄生してしまった大きな虫を、手術によって摘出します。
動画的に撮影できる特殊なレントゲン装置下で観察しながら、
血管の中に細長いカテーテルを挿入して、成虫虫体をつり出します。
特殊な設備と高度な技術が必要なため、行える動物病院や
獣医師が少ないのが実情です。また、犬の身体にも負担が
かかります。
❁フィラリア症の治療法:駆除薬の投与
フィラリアの成虫は、予防薬(=幼虫駆除用の薬と用量)では
駆除できないため、成虫用の薬が必要です。寄生数が多い場合は、
一気に死滅させると肺や血管に負担がかかることが想定されるため、
投薬時には呼吸状態や肺障害に細心の注意を払う必要があります。
じわじわと弱らせるような投与法や、複数回に分けて
投薬する場合もあり、治療期間には数か月、長い場合には
1年半以上を要することもあります。
大量の幼虫の駆除
成虫が生んだたくさんの幼虫を薬で駆除します。大量の幼虫が
死滅すると犬にショック反応が起こることがあるため、
ショック反応に備えます。
フィラリア感染中の予防薬によるショック反応について
予防薬を使用する際、幼虫が大量に寄生していることに
気づかないまま予防薬を投与してしまうと、意図せず
幼虫大量駆除と同等の状況になり、ショック反応を起こす
可能性があります。休薬期間明けの予防薬開始時には、
フィラリア寄生がないかに警戒が必要です。
必ずフィラリア検査を受けてから、
投薬を開始するようにしましょう。
❁フィラリア症の治療法:長期間の予防薬投与
寄生している成虫の数が少なく、フィラリアの症状が
出ていない場合は予防薬を投与することで、
自然な減少を待つ治療方法を行います。
❁フィラリア症の治療方法:対症療法
外科手術に耐える体力がないと判断された場合、
体内に寄生しているフィラリアに対しては何もせず、
発症している症状に対して、「対症療法」を行います。
咳がひどい場合は咳止め、腹水でお腹が
膨らんでいるのであれば、腹水の除去や利尿剤を
使用することもあります。
血管拡張剤や利尿剤などで心臓への負担を避ける治療を
行います。肺高血圧症の治療薬やステロイド剤も候補の
ひとつです。心不全や肺障害が重度の場合は酸素吸入も
行われます。
このように臓器に深刻なダメージを受けている場合は、
激しい運動は避け、栄養バランスの良い手作りの
食事を心がけるなど、愛犬の心臓や臓器に負担を
かけないような日頃のケアも大事になってきます。
まとめ
万が一フィラリア症を発症してしまうと、病気だけでなく
治療でも愛犬の身体に負担がかかってしまいます。
自分自身も愛犬のいち飼い主として、
フィラリア予防は欠かさずにしようと
改めて思いました。
愛犬をフィラリアから守ることが
できるのは飼い主さんしかいません。
お薬の適切な使用で予防できるので、忘れず、
確実にお薬を使用しましょう。
いかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
愛犬の飼い主さんのお役に立てればと思います。