こんにちは、顔デカおじさんの嫁です!
春は犬たちにとっては予防のシーズンです。そのうちの1つが
「フィラリア症(犬糸状虫症)」の予防です。
ワクチンと並び、犬を飼う上で必須の予防です。
この記事では、
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・フィラリア症とは
・フィラリア予防薬について
・フィラリア症の症状や治療法
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など、フィラリア予防についてわかりやすく解説します。
じっくり読み込んでくださいね!
犬のフィラリア症とは
フィラリアとは、心臓に寄生し最終的に心臓や
体の機能が働かなくなります。そのため、呼吸困難などを起こし
愛犬を死に追いやることもある寄生虫です。
その蚊も生まれつきフィラリアが体内にいるわけではなく、
フィラリアに感染した犬を吸血することで
蚊の体内でミクロフィラリアは他の動物に
感染できる段階まで成長します。
このとき、ミクロフィラリアが蚊の体内で感染幼虫に
成長するのに、一定以上の気温が必要になります。
❁犬の体内での寄生の過程
①感染できるまでに成長した幼虫を体内にもつ蚊が
新たな犬を吸血した時に、蚊の体内から
犬の皮下へフィラリアが感染する。
②感染した幼虫は皮下、筋肉、脂肪などでさらに
脱皮・成長を繰り返す。
③感染から3~4ヶ月後に血管内に侵入する。
④血管内に入った幼虫は血流にのり、最終的には
肺動脈(ときに右心室)に到達、寄生する。
⑤感染から約6ヶ月後には成虫になり、
成虫の雌はミクロフィラリアを子宮から
血中に放出する。
成虫は15~30mmほどの素麺状の白い虫体です。
ミクロフィラリアは約0.3mmで、顕微鏡上で確認されます。
犬のフィラリア症の予防方法
フィラリア「予防」といわれますが、実際は
駆虫薬を使って犬の体内にいる血管に
移行する前のフィラリアの幼虫を
殺虫しています。予防に使われる薬は
フィラリアの幼虫を駆除する薬で、
成虫駆虫薬ではありません。
春になり気温が上がってきて、蚊の体内でフィラリアが
感染可能な段階まで成長すると、蚊の吸血により
犬がフィラリアに感染する可能性が出てきます。
その可能性のある期間(感染期間)の
1ヶ月後までは毎月1回のフィラリア薬を
投与することでフィラリアの血管内への移行を
予防しているのです。
そのため、蚊がいなくなったからとフィラリア薬の
投与を止めてしまうと、最後に感染したフィラリアが
駆除されることなく血管内に移行し心臓や全身に
回ってしまい、フィラリア症を発症することがあります。
指定された期間まできちんと
行うことがとても大切です。
予防薬投与前のフィラリア検査の重要性
フィラリア予防を始める前に、
フィラリアに感染していないか
検査する必要があります。
予防時に使用する薬はミクロフィラリアを駆除するので、
存在する場合、薬の投与により血中のミクロフィラリアも
いっせいに殺虫されます。その死虫体が繊細な
全身の血管につまり、犬に全身性のショックが
起き死に至ることがあるからです。
犬を不要に危険な状態に陥らせないためにも、
事前のフィラリア検査は非常に重要といえます。
フィラリア予防薬を飲ませ忘れてしまったら
フィラリア予防において一番大事なことは
毎月しっかりと指示された期間まで
予防薬を投与することです。
しかし、いつもはしっかりフィラリア予防薬を投与している
飼い主さんでも、さまざまな出来事が重なりフィラリア薬の
投与を忘れてしまうこともあると思います。
そのような時はまず動物病院に電話などで相談してみましょう。
前年度の予防期間や投与忘れ、今回投与できなかった時期も
踏まえて指示をもらえます。
忘れてしまった後も指示を受けしっかり投薬すること、
次年度のフィラリア予防時に事前の
フィラリア検査を必ずすることを意識しましょう。
犬のフィラリアの症状
フィラリア症は肺動脈寄生まで移行していても、
軽度の場合は無症状のことも多いです。
症状が出てくると、軽度では咳や貧血、症状が進むと
疲労や軽い呼吸困難がみられます。重度の例では
胸水、腹水、むくみ、重度呼吸困難、元気消失、
体重減少、失神などが現れます。
また、肺動脈に寄生したフィラリアが肺の血管を傷つけ、
肺が硬くなり血栓の形成が促進されることによって
死虫体や血栓が肺に詰まったり血管内腔が狭くなったりします。
そして二次的に右心不全を引き起こします。
他には肝臓に肝硬変などの元に戻らない変化や
腎炎が起こることもあり、その影響は全身に多岐にわたります。
犬がフィラリア症になってしまったら
フィラリア症にかかってしまったときの治療は、
内科的治療と外科的治療があります。
個々の症例により、治療の選択、組み合わせが行われます。
獣医師から危険性と必要性をよく説明してもらい、
話し合って決めていきましょう。
まとめ
今回は犬を飼うにあたって知っておきたい病気
「犬のフィラリア症」について解説しました!
万が一フィラリア症を発症してしまうと、病気だけではなく、
治療でも愛犬の身体に負担がかかってしまいます。
お薬の適切な使用で予防できるので、
忘れず、確実にお薬を使用しましょう。
いかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
愛犬の飼い主さんのお役に立てればと思います。