こんにちは、顔デカおじさんの嫁です!
愛犬を飼っている飼い主さんなら知っておくべき病気「フィラリア症」!
本来投薬をきちんとしていれば予防できる病気です。
「フィラリアの予防薬がいろいろあって選べない!」
「結局わが子にはどの薬がいいの?」とお悩みの
飼い主さんが多いのではないでしょうか。
この記事では、
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・フィラリアの予防薬ごとの特長
・副作用について
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など、愛犬のフィラリアの予防薬について
わかりやすく解説していきます!
じっくり読み込んでくださいね!
予防薬の剤型の種類とメリット
フィラリアの予防薬にはさまざまな剤型があります。
複数の製品を取り扱っている動物病院もあり、
迷ってしまいますよね。それぞれ長所が異なるので、
犬の性格や体質、生活習慣に合わせて処方してもらいましょう。
❁フィラリア予防薬:錠剤
薬です。イベルメクチンやミルべマイシンなどの
駆虫成分が含まれています。フードやおやつに包み込んで与えたり、
喉の奥に押し込んで飲ませます。
食物アレルギーがある子や、皮膚が
デリケートな子でも安心して使えるのが強みです。
また、工夫が凝らされた予防薬と比べると比較的安価な
傾向にあります。必要な用量が多い超大型犬では、
コスト差は大きなメリットになるでしょう。
一方、味覚に繊細でお薬を吐き出してしまう子では
投薬が難しくなります。投与した当日は吐き出していないか
観察してあげるといいですね。
❁フィラリア予防薬:チュアブル錠
口の中で噛んでから飲み込む錠剤のことで、薬剤が
練り込まれたおやつ状の製品です。錠剤のデメリットの
飲みづらさが解消されています。食べることが大好きな子には
ぴったりなタイプです。
ほとんどの犬に使用可能ですが、食物アレルギーがある場合は
注意が必要です。かかりつけ医にアレルギー体質を
申告して、必ず相談するようにしましょう。
❁フィラリア予防薬:滴下剤(スポットタイプ)
駆虫成分が入った液体を首の後ろに塗布して使用する
タイプです。有効成分としてはセラメクチンなどがあります。
錠剤やおやつを受け付けない犬や、食物アレルギーがある犬でも
安心して使用でき、錠剤やおやつのように吐き出すことが
ないので、確実に投薬できるのが大きなメリットです。
塗ったお薬は塗ったお薬は皮膚から吸収されて効果を発揮するので、
塗布後一定時間が経てば予防期間中にシャンプーもできます。
本人がなめられない所に毛をかき分けてつける必要が
あるので、触られるのが苦手だったり、
激しく動き回ってしまったりする子では
塗布が難しい場合もあります。
❁フィラリア予防薬:注射
動物病院での皮下注射でもフィラリア予防が可能です。
効果は12ヶ月間得られるものもあるため、1年に1回の注射で
通年予防が可能となります。
お薬の投与忘れのリスクを減らして、
確実に予防できるのがメリットです。
モテギシデクチンを含む懸濁液が身体の中で
ゆっくりと広がるように工夫されている製剤が代表的です。
投与時の体重に基づいてお薬の量が決まるため、
成長期の犬には向いていません。
成犬になって体重が安定してからが良いでしょう。
コリー系の品種には使えない予防薬があるって本当?
コリー系犬種(コリー、ボーダーコリー、
シェットランドシープドッグ、オーストラリアンシェパード、
イングリッシュシェパード、ジャーマンシェパードなど)
の中には、生まれつき「イベルメクチン」や
「ミルべマイシン」という成分に弱い体質の犬がいます。
原因はMDR1(※)という遺伝子の変異だと考えられています。
コリー系の品種ではMDR1遺伝子変異が多いことが
わかっています。
この遺伝子は身体の中での薬の輸送のしくみに
影響しているため、変異を起こしている犬では
副作用が出やすくなります。
コリー系の品種でもすべての個体に遺伝子の変異が
あるわけではないので、遺伝子検査を行って確認する方法も
ありますが、検査を未実施の段階でもコリー系という時点で
「イベルメクチン」や「ミルべマイシン」の投与には
慎重になる場合もあります。
※コリー系品種のMDR1遺伝子変異によるイベルメクチン高感受性について
コリー系品種に高用量のイベルメクチンを投与すると、
神経に対する中毒症状が出て、運動失調や昏睡、
けいれんなどが起こる場合があります。
通常のフィラリア予防薬の用量では副作用の心配はほとんど
ないと考えられていますが、誤って過剰投与してしまったときは、
すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
フィラリア予防薬の副作用は?
フィラリア予防薬にはどのようなものがあるのでしょうか。
❁ミクロフィラリア反応(ショック反応)
一気に死滅し、ショック反応などで犬の身体に負担がかかって
しまいます。
感染がない場合、この副作用の心配はありません。
診察を受けてから指示どおりに予防を開始しましょう。
❁アナフィラキシーショック(急性アレルギー)
フィラリア予防薬に限らず、どんなお薬でもアレルギーや
アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
ぐったりする、興奮したと思ったら急に動けなくなるなど
様子がおかしい、よだれをだらだら流す、けいれんするなどの
サインが出た時は緊急の処置が必要です。
すぐに動物病院を受診してください。
❁その他の副作用
代表的な副作用には、食欲不振や嘔吐、よだれが増える、下痢や軟便、
元気がなくなるといった症状があります。
また、塗布するスポットタイプでは垂らした部位の皮膚に
刺激があることも。もしも赤みや脱毛が出てしまったら
動物病院で診てもらいましょう。注射で打つタイプでは
打った部位にしこりができることがあります。
予防薬を初めて使用する場合は、投与後に愛犬の様子を
観察できる日が安心です。万が一の体調不良に備えて、
動物病院を受診可能な時間帯に使用すると良いでしょう。
まとめ
フィラリア予防薬の種類はさまざまあります。
それぞれにメリット、デメリットがあることを
解説しました。かかりつけの獣医さんと相談し、
愛犬に合ったお薬を選択してあげましょう。
今シーズンのフィラリア予防薬を飲ませる前に、
血液検査でフィラリアに感染していないか
チェックしてから予防を開始することをオススメします。
そうするとお薬を飲ませたときの副作用の
リスクをかなり軽減することができます。
毎年の定期的な予防薬はとても大切です。動物病院で愛犬に
あったものを処方してもらい、安全、確実に愛犬の健康を
守りましょう。
いかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
愛犬の飼い主さんのお役に立てればと思います。